- 家族葬ってなに?
家族葬とは、故人と家族、親族または本当に親しい方だけで、お別れをするお葬儀の
ことを「家族葬」と言います。
- 家族葬の良いところは?
一般的なのお葬式では、優先順位は社会的な別れが優先され、家族や親族との別れは
後回しになりがちです。 しかし、家族葬は、故人と家族とのお別れを優先させるため
ゆっくりと心のこもったお葬儀ができることが家族葬の良い点と言えます。
家族葬のメリット(良い点)として
①故人とゆっくりと最後のお別れができる。
②周りに必要以上に気を遣うことが少ない。
③費用を軽減できるため、金銭的に負担を軽くできる。
以上のようなことが言えると思います。
しかし、故人は家族のものだけではありません。人間は社会的な生き物ですから、友人
知人など、多くの人と互いに助け助けられて生活をしています。葬儀は、そんな友人、知人にこの世を去るにあたり、受けたご恩に対してご遺族が故人になりかわり、お礼をいう場でもあります。そして友人、知人は故人との別れを惜しみ、ご冥福をお祈りする場でもあります。
- 家族葬の問題点は?
家族葬を執り行う場合、友人・知人への連絡も欠くケースがあり、社会的な別れが希薄
になることが、家族葬の問題点と言えます。
実際に家族葬を執り行い、問題点があった具体的な事例として
①葬儀が終わってから、訃報を聞いた人たちが自宅へお悔やみを述べに来られ、その
対応に毎日追われてしまった。
②親類の中で「参列者を呼ばないなんてとんでもない」と言い出しトラブルになった。
③参列したかった友人、知人が「教えてほしかった」と不満をもらした。
④参列者を呼ばない予定だったが日程を知った知人などが参列し、その対応に追われた。
⑤参列者が少なかったので、香典も少なく葬儀代の負担が増えた。
などがあります。
また、家族葬は故人や遺族に親しい人に限定して声をかけ参列していただく葬儀ですが
どこまでを「親族」「親しい人」とするかは、遺族側の判断によるものとなるので、場合によっては、葬儀に呼ばれなかった方から不満を言われてしまうケースもあります。
こういったことを避けるために、逝去の知らせと共に事情により家族葬で行うので参列をご遠慮いただく旨を伝えることも必要です。
- 家族葬のポイント
家族葬を執り行うにあたってのポイントとして
- 近親者のどこまでお知らせをするのか?
- 会葬者が何名の予定か?
- 訃報を知らせる会社関係、知人には「家族葬のため身内のみの参列となる」旨を伝える
ことができるのか?
- 「家族葬プラン」などがある場合、内容は思っているものと一致しているか?
- プラン内容に含まれない、別途費用とはなにか?
- 喪主の挨拶、受付、看板などは必要か?
などがあげられます。
- まとめ
葬儀とは、大切な人を送る大切な儀式です。家族葬を行う場合は、トラブルにならないように親族や回りの方々に配慮し、見送る側も見送られる人も、どういう準備をすれば心穏やかに最期を迎えられるのかを話し合える場を持つ事が、もっとも必要だと思います。