訃報を受けたら
確認することは、①どなたが亡くなったのか ②お通夜と葬儀の日時 ③会場 ④喪主 ⑤葬儀の形式(宗旨:仏式、神式、キリスト教、無宗教など)が挙げられます。
弔電を送る
葬儀までに届くように手配し、喪主宛てに差し出します。その際、遺族の方が読めない場合もありますのでフリガナを打つことをお勧めします。
供物・供花を送る
供物や供花は故人の霊を慰めるためにお供えするものです。地域により違いはありますが故人や喪家と関係が深い場合に送られるケースが多いようです。供物は果物や缶詰、お菓子などがあります。供花は、生花が一般的で通夜前に届くように依頼します。
香 典
一般的には、通夜または葬儀のいずれかに参列するときに香典を持参します。
香典はふくさに包んで持参します。表書きは宗教・宗派によって異なります。「御霊前」は仏式、神式、キリスト教式など多くの葬儀で使われています。(浄土真宗は「御仏前」)
「御香典」は仏式の表書きで、神式の「御玉串料」やキリスト式の「御花料」などもあります。
香典金額の目安(参考)
両親 | 100,000円前後 |
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兄弟姉妹 | 30,000円~50,000円 |
祖父母 | 10,000円~30,000円 |
親戚 | 10,000円~30,000円 |
親しい人 | 5,000円~10,000円 |
同僚 | 3,000円~5,000円 |
ご近所 | 3,000円~5,000円 |
目覚まし | 1,000円~3,000円 |
※地域、参列者の年代・年齢・故人との関係などによって金額が異なります。
服 装
- お通夜の場合
- 取り急ぎ駆けつける時や、友人・知人・近隣の者として弔問する場合、平服でも決して失礼にはあたりません。ただし貴金属や色味には注意します。勤務先の制服(作業着)も、着用している方には『正装』ですので、身なりで失礼という判断にはなりません。ただし通夜に限ります。女性の方へは黒のカーディガンやストールなどがあれば服装の色味を隠すのに利用できます。
- 葬儀の場合
- お通夜の時と異なり、フォーマルな服装が求められます。
仏式拝礼の作法
- 僧侶とご遺族に一礼します。
- 本尊に向かって一礼します。
- お香を右手の3本の指(親指・人差し指・中指)でつまみ、額の前に軽くささげおろしてから静かに香炉にくべます。(作法・回数は宗派によって異なります)
- 数珠をかけて、合掌礼拝する。
- 僧侶とご遺族に一礼して席に戻ります。
神式拝礼の作法
「玉串」とは榊の枝に紙垂をつけたもので、仏式の焼香に当たるのが玉串奉奠です。
- 斎主に一礼し、玉串を受け取ります。玉串の枝元を右手で上から包むように持ち左手で枝先の下から捧げるようにして受け取ります。
- 玉串案(台)の手前まで進み、神前に一礼をします。玉串を垂直に立てて祈念をし玉串を目の高さにまで持ち上げます。枝先が神前に向くように、玉串を右回りに90度回転させて縦にし、玉串を垂直に立てて祈念します。右手を枝先に持ちかえ、枝元が神前に向くように右回りに回転させます。
- 左手を玉串の下から支えるように持ち替えて玉串案(台)に捧げます。
- 祭壇に向かい二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)します。一歩下がり斎主とご遺族に一礼して席に戻ります。
※二拍手は、音をたてずに拍手をする“しのび手”で行います。
キリスト教式の作法
- 花の部分を右側にして、右手は上向き左手は下向きで献花を受け取ります
- 祭壇前で一礼し、左手を上向きに持ちかえて、花の根元が祭壇に向くように時計回りに回します。
- 左手の甲を下にし、右手を下から支えるようにしてそのまま献花台に捧げます。
- 祭壇に向かい黙祷を捧げ一礼をします。数歩下がり、ご遺族と神父(牧師)に一礼して席に戻ります。